今回は

A判定なのに落ちてしまったorz
ということの理由のひとつについて
「運が悪かった」「本番に弱い」以外で解説していきます。
これを入試前に知っておくのとそうでないのとでは大きく違うのではないかな。
落とし穴を知った上で頑張って受験勉強をして合格をつかみ取りましょう。
筆者も応援しています。
模試と、難関大学の入試は問題作りの意図が違う、すなわち、
もちろん、偏差値40の人が難関大学を受けても玉砕するだけ。
でも、偏差値70以上でも受かる保証は全くない。
この点を押さえておかないと、
現役時にA判定で落ちる→浪人してもA判定で落ちる
ということにもなりかねません。
それは避けたいですよね。
模試は万人に合わせて問題を作っている
大学別模試などの特殊なものを除き、
基本的に模試は偏差値40-70超などの幅広い層に向けて作られています。
様々な層が学力の判定をできるように、というのが模試の意図。
だから極力正規分布になるように作る。
例えば東大入試レベルの模試を作ってしまうと
偏差値40と偏差値50の差はほとんどつかない。
どっちもほぼ0点だと思われ…
それでは模試の役目を果たさないので、そういった作問は避けられます。
偏差値40と50の差がしっかりつくように作る。
基本問題と難問のバランスを適度に配慮しているというわけです。
難関大学では上位層を選別する目的で入試をしている
一方、難関大学の入試では偏差値40と50を区別する必要がありません。
どっちも落ちるだけなので。
難関大学にふさわしい学力を持った人を選別するのが、難関大学入試の意図です。
なので、難問中心で試験問題が構成されることもあります。
基本問題中心の模試で偏差値70とれてA判定になっても、
本番で受かるとは全く限りません。
むしろ模試で判定をとるための勉強に特化してしまうと危ない気がする。
基本問題を出す難関大学もあるが合格最低点が跳ね上がる
MARCHレベルだと、センターレベルの問題を出す大学や学部もあります。
ただ、これも盲点。
やさしい問題を、レベルが高い受験生層が受ける
=合格最低点が跳ね上がる(ミスが許されない)
という構図になります。ミスが多いタイプにはきつい。
難関大学の入試のパターン
例外はあると思いますが、主に3つのタイプに分けられるでしょう。
1番目の国立大学に受かった人が2番目の私立大学に落ちた、などというケースもあります。
対策方法が違ってくるからです。
(ガチな天才は両方通ったりするけど)
難しい記述問題を解かせ、合格最低点が比較的低め
東大などの難関国立。問題が難しい代わりに合格最低点は低め。
問題が難しいために特殊な対策が必要で、地頭もかなり求められる。
勉強したからと言って、そこにたどり着ける人間は限られるので、
文字通りのエリートといえる。
理科三類(≒医学部)の場合問題が難しいうえに、合格最低点も高いという超人の世界。
私立最難関大学の問題
早慶レベル。問題は難しい。
基本的に量が多いので早解き能力も必要。
英語や地歴公民で、枝葉末節を問うような特殊な問題が出ることがあるので、
その対策は必須。
MARCHが攻略できても、このレベルになると別ゲーである模様。
(正直、ある程度の地頭がないと厳しいと思う)
(参考動画)
明治の過去問は取れるのに、早稲田の過去問は取れない理由
それ以下の大学とは質が違ってくるので、MARCH合格で浪人で頑張っても受からないこともあるようです。
「察する力」(どう考えても知らないような英単語を入れておいて基本知識で類推させるなど)が必要な問題が多い。
基本問題をミスなく高得点を求められる問題
前述の一部MARCHレベルのようなタイプのほかに、
地方国公立大学医学部にこのタイプが多いです。
基本的には普通の学部と同一の問題を解き、高得点が求められる。
東大(理三以外)と偏差値的には同程度ですが、向き不向きがある。
センターで超高得点が必要なこともあり、国立医学部は基本的にミスしないことが求められてくるといえます。
医者がミスだらけだと困るので妥当な選考方法だとは思います。
過去問で傾向を把握することは必須
志望校がどういう傾向の試験を出してくるのかは調べておいたほうがいいと思います。
- 試験の形式(記述、マーク)
- 問題量(少ない問題をじっくり考えさせるか、大量の問題を早く解くことが求められるか)
- 合格最低点(高いと「正確性が求められる」、低いと「難しい問題をじっくり考えて解く」)
- 独特な問題の有無(国立の長文系問題、私立の重箱の隅をつつくタイプの問題)
などが重要。
偏差値を○○まで上げる!的な対策だけではなく、
志望校の試験を解けるための対策をしなければならないということです。
難関大では地頭が求められる。努力だけでは届かないことも
偏差値50代中ほどまでなら、自称・自称進学校の生徒でも努力すれば届くと思います。
そういう学校にいた筆者はそういう感想を持っています。
でも、偏差値60以上は簡単ではないです。特に難関国公立。
筆者も受かる気しなかった。※最初から目指してませんでした
単に暗記すれば済むというものではなく、総合力を求められるからです。
優秀な受験生の中で勝ち抜くためには、それ相応の能力がないと難しい。
それらの大学が学歴フィルター内になるってのはそれ相応の理由があるんだろうなとは思う。
そこに届かなかった立場としては。
何年も勉強していても医学部に落ち続ける多浪生は珍しくないですが、
暗記や勉強だけでは合格できないという証拠でしょう。
そのレベルまで来ると、持って生まれた地頭もかなり重要になる。

筆者レベルだと何年やってもダメだったと思います。。。
偏差値50代までは行けたけどそれ以上はきつい
某科目でセンター8割後半行きましたが、難関国公立の問題は解けなかったと思います。
全盛期に赤本をやってみればよかったと今更後悔w
多分玉砕してたから。
まとめ
模試が解けても入試問題が解けるとは限らない
通常の勉強に加え、入試問題を解けるようにするための対策も特に難関大学では必須。
+地頭のよさ。
当たり前のことのように思えますが、
模試の判定だけを追っかけると忘れがちになる。
ゴールは大学合格なので、模試は目安でしかない。
もちろん、基礎学力は必要だけども。
いわゆる逆転合格の中には、
- 模試との相性は悪いけど入試との相性がよかった
- 過去問を徹底的に研究した
というケースもあるものと思われます。
ただし、そういったケースは傾向が大幅に変わると厳しいので、一長一短ですが。
逆に、入試相性などを意識せずに予備校や学校の授業だけを消化すればいいという体制にしていると厳しいかも。
東大コースのような特化コースだと別だけど。

入試問題との相性も志望校を決めるために重要な要素です。
ちなみに筆者は、過去問が豊富にあってやりまくった第一志望には合格しましたが、
新設学部だったために過去問がなかった第二志望は玉砕しましたorz(仮面時代)