進学

文系の7割が営業【文理選択の注意点】

今回は、文理選択について取り上げたいと思います。
苦手科目が何か、やりたいことが何か、で選ぼうとする方が多いでしょう。

しかし、就職を見据えた場合、注目すべき点はそこではないです。
文系は学部と関係ない職業に就くケースがほとんどです。

以前
「文系は人を選ぶコース」と書きました。

その理由は、文系の7割が営業職に配属されるからです。

文系=営業コース。適性がない人は要注意

高校生の皆様は
「文系=営業職になるコース」
と捉えておいてよいと思います。
特に男性の場合。女性は一般職がありますが、男性にはそれすらないです。

参考

営業職になりたいか否かで文系を選択するかどうか決めましょう。

資格系の文系はまた別でしょうが。
たとえば、教員、保育士、介護職など。
ただ、それはそれで、低賃金等、別の問題があります。

あなたは営業ができると思いますか?
営業をやりたいですか?

イエスと答えられないのであれば、文系は考え直したほうがいいでしょう。
本文最後の「文系大学をお勧めしない人」に書いた、
コミュニケーション能力がない。気が弱い。などなど。
訓練で治るレベルなら良いですが、そうでないと判断した場合、文系大学はやめておいたほうが無難です。

就職試験で落とされるケースもあるし、
仮に受かったとしても、精神疾患等のリスクが高くなります。

こういったケースはめずらしくなく、最悪うつ病などにかかって仕事ができなくなってしまう人もいます。

特に男性は逃げ道が少ない

技能や超高学歴をもたない男性の場合は、営業以外だと、プログラマー(SEなど)くらいでしょう。
ただ、特に未経験採用だと地雷が多すぎる業界で…
ほかの職種は博識な高学歴でないと無理なものか、デザインセンス等を要するものか、公務員か、
高卒相応職と思っておいてよいかと。

経理などもあるみたいですが、営業以外の職種別採用はかなり人気なため、
最初からそれを狙って大学に進学するのはリスクが高いです。
(特に男性は…経理は女性が多そうな気もします)

文系の総合職採用は原則、配属を選べない

文系の総合職採用の場合、原則、配属を選ぶことができません。
希望は出せますが、それがどれほど考慮されるかは企業次第なので…。
そして、大半が営業職に配属されます。
有名大学卒などのエリートなどは、営業を数年経験したあと、別の部門に行くこともあるみたいです。

営業にも業種や売る相手などで多少適性が変わってくるようです。
当然、売るものの条件の良い企業のほうが基本的に入社難度も高いです。
(参考サイト 【営業の種類】種類ごとに内容と特徴を解説【4つの切り口】)

就職でコミュ能力が求められる理由の一つは営業前提だから

文系が金を稼げる源、高卒よりも高賃金な理由は営業にあるともいえます。
営業以外だとそれほど稼げない、という可能性も。

文系就職で最も求められるのがコミュニケーション能力であることはかなり有名な話ですが、
営業にはそれが欠かせないのでしょう。(参考)

企業が体育会系を採用する理由

就職で有利と言われる体育会系は、営業のために採用していると言っても過言ではありません。

  • 体力がある。
  • きついことを言われること、叱られることに慣れている。
  • 競技人口が多い競技ならある程度人脈もある。
  • どんくさくない
  • 負けることにも慣れている

などなど。
特に、きついことを言われることに慣れているのは大きいように思います。
最近はちょっと注意するとやめてしまう新人もいるようなので。
彼らは、組織の中で動くことに、(競技を始めた)幼いころから慣れています。
さすがに、企業の大半を体育会系で固めるのは問題がありますが、
営業として使うにはもってこいです。

結論

文系は、大学で差別化できる技能を身につけるわけではなく、
コミュニケーション能力や、集団行動できる力、主体性などが大切になってきます。
営業部門以外でも、コミュニケーション能力が大切になってくるコースです。

文系大学をお勧めする人

  • 営業職でもいいから高年収が欲しい
  • 体育会系
  • 憶せずコミュニケーションが取れる
  • 他人の気持ちになって物事を考えられる

文系大学をお勧めしない人

  • コミュニケーション能力が足りない
  • 「普通」の枠から外れる
  • 会話に問題がある
  • 敏感すぎる
  • 気が小さい
  • 電話応対が苦手
  • すぐへこむ
  • 主体性がない
  • 自己管理ができない