高学歴の人ほど、

仕事に学歴は関係ない
と言うとの話題を見かけました。
なぜそうなるのか考察してみます。
最大の理由は、
「高学歴」という要素が自分事であるか、他人事であるかの違いです。
他人事なら

もし、高学歴だったらなあ♪
と、いくらでも理想論を語れるでしょう。
でも自分のことになってしまうと、
優秀な人たちの集まる世界の競争の激しさという現実
を突きつけられるというだけ。
学歴が重要ではないから「関係ない」と言っているのではないです。
※筆者は高学歴ではありません
構造上、そうならざるを得ないと考えます。
高学歴が言っているから説得力があるとかではなく。
有名企業に入った高学歴の場合
有名企業に入る人の多くが一定以上の高学歴の人です。
「学歴フィルター」が一部に存在するのは有名な話。
わかりやすくバッサリと切る企業ばかりではないけど、
学歴は考慮には入る。
関係ないなら受験勉強はほどほどに適当な大学に入ればいい。
でも現実には高学歴と低学歴の間には格差があるから、
つらい勉強をしていい大学を狙う。
低学歴から有名企業に入ろうと思ったら、
高学歴よりもはるかに狭い門を潜り抜けなければならない。
かりに中身が同じでも、
- 高学歴だから採用された
- 低学歴だから落ちた
ということは普通にあります。
要するに、「低学歴なのに高倍率企業の選考を突破できた」
という事実だけでかなりすごい。
こういう人が仕事ができると、

ランクの低い大学卒の〇〇も仕事ができる。
だから仕事に学歴は関係ない
という結論になると思われます。
ただし、有名企業の選考を突破できる低学歴はごく一握りです。
(高学歴者から見て相対的に低い)日東駒専ならまだ可能性はありますが。
Fランクでは、体育会系、特待生、首席レベルなどじゃないとまず無理。
少数の選ばれた優秀な低学歴を見ているだけということです。
大多数は、
大手に行けず、仕事も凡庸またはできない低学歴になります。
成功できなかった高学歴の場合
学歴があるのに成功できなかった高学歴から見てみると
自分は高学歴なのに仕事で成功できなかった
→だから学歴は関係ない
という結論になります。
高学歴は出世できない理由に学歴を使えない
高学歴は出世できない言い訳に学歴を使えない。
だから挫折したときなどには
「学歴は関係ない」という結論に達するしかない。
それ以外の逃げ道を与えられないとも言えます。
逆に低学歴は言い訳として学歴を使える。
例えば高卒が出世できなかった時に、
「学歴がなかったから」だと言える。
実際は学歴だけが理由じゃないことはままあるのだけれど、
区別は簡単ではない。
低能力なのに高学歴(or大卒)になってしまうことのリスク
逆に言うと、能力が低いのに高学歴になってしまうことには危険性もあります。
- 高学歴の世界からは「使えない」とハブられる
- 普通の学歴からは「(有名)大卒ならこれくらいはできるよね」とみられるが実際はできない
- 低学歴からは「こんな高学歴な人がうちにくるのはおかしい」と学歴が高いことを理由に落とされることがある。
低学歴なら低学歴の世界に属せます。
でも、高学歴なのに使えない人はそれすらもできない。
居場所がなくなるリスクがあります。
これは程度の差こそあれ、学校のレベルが低い大卒にも言えます。
ホワイトカラーの仕事に落ちて、高卒と同じ仕事をせざるを得ない人が一定数います。
ただ、それでもそこでは
「学歴が高いという理由で期待されるが中身は…」
「職場には高卒がほとんどなので浮く」
などの問題があります。
素直に高卒で行っていればそれはなかったのだけど…
高卒は「大学へ行かなかった理由」をいくらでもあげられるけど、
Fラン大卒はそうでないというのもあります。言い訳ができない。
まとめ
どんなにあこがれられている立場でもその中には競争があり、
負ける人も一定数出てくる
外から見たきらびやかな一面だけでは語れない。
高学歴もそうです。学歴さえあれば勝てるというわけではない。
まとめると、
ということになるでしょう。
「当事者」と「そうでない人」の見方はどうしても違ってくる。
…その人の立場ではどのように見えるかを
考えてみるのも大事だと思います。