学歴と能力の違いー大学へ行っても有能にならない理由

進学

今回は「学歴と能力」について。

大卒=高能力
高卒=低能力

と思われがちだけど、果たして本当にそうなのか。

筆者は、学歴と能力は別物だと考えています。
成績優秀で大企業に就職した高卒と、どこも行けなくて定員割れ大学に入った大卒とでは、
前者のほうが能力が高い場合が多い。

ただし、学校歴(どの大学を出たか=大学の偏差値)と能力は
マクロでみた場合、大体比例すると思います。
個々で見た場合だと能力が低い人もいるけど。

大学に行っても能力はあまり上がらない

大卒のほうが高卒より能力が高い

こんな風に言われることがあります。
俯瞰的に見た場合確かにそれは当たっています。
(大卒100人と高卒100人を無作為抽出してどちらが有能か見たら、大卒のほうが平均的に優秀ということ)

ただその理由は、大学のカリキュラムができる人にしてくれるわけではなく、
勉強のできる人の大半が大学進学を選ぶからです。

できる人が大学進学する→大学進学者が優秀に見える

大学にはだれでも入れる時代になりました。
要するに、大学に入ったことそのものだけでは能力が高いことの証明にはなりません。
大卒でも無能はいます。(言い方は悪いけど)

難関大学に入って初めて、少なくとも勉強という点では能力が高い、ということになります。

同じ能力であれば違う進路を歩んでも所得はあまり変わらない

アメリカの調査ですが、

成績が同じくらいであればどこの高校、大学に入学しても将来に大差ない

という結果が出たそうです。(参考)

難関校は、優秀な人間をとってるから優秀な成績が出ているだけ。
教育システムがすぐれているからではない。

ということのようです。
入試方式や学歴フィルターなどの制度が違うため、一概に日本でもそうだとは言えませんが。

日本の研究でも「中学時代に勉強のできた人のほうが良い仕事に就ける。学歴よりも影響が大きい」
という結果があるようです。 (参考)
たしかに、Fラン逆転組には進学校出身で落ちこぼれた人が多いようにも思います。

大卒就活を成功させるためには、大学の環境よりも「能力」が重要ということでしょう。
能力がない人が大学に無理に入っても落ちこぼれるだけ。

有能・無能と学歴

高卒にも大卒にも、仕事ができる人とできない人がいます。
大学へ行っても仕事ができないといい収入は得られません。

一例としては、

高卒 大卒
有能 大企業の正社員現業職、高卒公務員 大企業のサラリーマン、公務員
普通 接客業や職人仕事などに従事 中小企業のサラリーマン
無能 ニート、フリーター、作業員 ニート、フリーター、作業員

かなり端折っていますが大体こんな感じでしょう。
無能な場合、高卒でも大卒でもつける仕事に大差はないです。
行くだけ無駄となる可能性が正直高い。
ただ単に大卒だからと言って無能な人を高賃金で雇ってくれる会社は少ないです。

有能な場合でも雇われの場合、高卒だと賃金が頭打ちになります。
これはよく言われますが、おそらく事実。
自分より使えない人でも大卒だからというだけで昇進する人も出てくる。

尚、起業の場合は学歴の重要性は薄いです。
高卒でも成功する人はするし、大卒でも失敗する人はたくさんいますね。

同じ企業なら大卒のほうが入社しにくいこともある

有能でも高卒は出世しにくいのは事実です。
ただし…
コースにもよりますが、高卒をそれなりに取っている製造業等の場合、
大卒のほうが基本的に入社ハードルが高いです。
高卒で大企業に入れた人が、仮に大学に行っても同じレベルの企業に入れる可能性は低いです。

倍率(高卒就職者よりも大卒者のほうが人数が多い)も採用人数も
求められる能力も、基本的に大卒のほうが厳しい。
大卒で中小企業に入るよりも、高卒で大企業のほうが生涯賃金という面で安定しています。

日東駒専レベルでも(文理あわせて)人気大企業に行けるのは約1割です。(参考)
ただし女子大が上位であることを考えると(女性向けの)一般職を含むと思います。

「形だけ大卒」になっても意味がない

現代の日本ではお金さえあれば、能力が低くても、やる気が薄くても
形だけの大卒になることはできます。

でも、中身まで同じとはいきません。
逆に、信念や事情があって大学に行かなかったけど学ぶ姿勢がある人もいます。
不足している技能系の仕事などの場合、スキルさえ身に着ければ高卒でも逆転!
という場合もあります。
スキルを身に着けること自体が大変なので、安易には推奨はしませんが。
そういう仕事は学歴より能力重視だったり。
逆転する方法はゼロではないです。

企業は使える人(利益に貢献できる人)が欲しい

企業は、利益を得るために活動しています。
採用するときにどんな人が欲しいか

利益に貢献できる人

です。利益に貢献できない人を雇っても意味がないです。

大卒で利益に貢献できる人には、給料を高くします。
彼らは、会社の柱になってくれるのでいい賃金を払って仕事をしてもらいます。

高卒の場合、利益に貢献できる幅が狭い、入れ替えも比較的容易などの理由があり、
給料が安め。(危険作業などを除く)
ただし公務員の場合は思うほどは差がないようです。

大卒で利益に貢献できない人はそもそも大卒待遇で雇われません。
使えないのに高い賃金を出しても金の無駄ですから。
大手等で面接を突破したけど使えなくて窓際というのはいるけど
履歴書や面接等で使えないことがすぐばれるレベルだったらそれすらも無理。
高卒職に行くにしても周りが高卒なので浮くというデメリットがあります。

まとめ

学歴よりも能力が重要
ただ、能力があっても学歴がないといけない場所もある。
(=有名大学に行ける能力がある人は大学に行ったほうがいい)

今の時代は能力の低い人でも、
大学進学などの、お金を払う側のものに関してはレールに乗れるようになりました。

ただ、お金をもらう側(就職)はそうなっていない。
能力などについてかなりみられる。
仮に学歴フィルターがなかったとしても、上位企業では有名大卒が集まります。
(フィルターなしで学歴関係ない部分で選考した結果、
残ったのは有名大学が大半、というのもよく見る話です)

高学歴・高収入の人が仕事や大学進学について書いた記事を見ればよくわかります。
おそらく彼らの仕事場には偏差値の低い大学の人がほとんどいないんだと。
低偏差値大学についての意見でもリアリティがないものが目立ちます。

そう考えると低能力の人が借金をして大学へ行っても意味がないと思います。

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