ある奨学金破綻の記事が紹介されていたので、こちらでも分析していきたいと思います。
地方で働きたい人、高校から奨学金を借りている人などは、
リンクを張り付けておくので記事を読んでおくことをお勧めします。
このケースから得られる教訓は多いです。
「自分のような人間をこれ以上出してほしくない」
筆者も同意です。なので、詳しく解説していきます。
https://www.businessinsider.jp/post-162867
この記事で特筆すべきところは
- 大学のレベルは低くないこと(ただし、難関と言うのは語弊がある気も)
- 正社員であること
- 職場ではちゃんと認められていること
- 精神疾患などを患ったわけではないということ
病気での挫折や、大卒として必要な能力がなかったからこうなったわけではない。
というのが大きなポイントです。
大卒でも、勉強ができても、稼げる場所へ行かないと稼げないから。
新卒やその後に勝てない場所に残り続けてしまい、厳しくなったと考えられる。
当ブログでも取り上げてきた問題点をいくつか抱えたまま大学に進学している感じがします。
などがあげられます。
大卒資格は地方では効力が落ちる
親を切って東京などの都会で就職
高卒で農業に従事
ーどちらかの道を歩んでいれば、大きな問題は起こらなかったと思います。
地方では大卒資格(特に文系)の効力が落ちるし、元を取るほど稼げない場合が多いからです。
とくに、会社員になる場合は絶望的と考えてかまわないと思います。
でも、親を切れなかったし、
成績がいいがゆえに後者の道を簡単には決断できなかった。
勉強がそれほどできなかったと思われる弟たちは躊躇なく高卒の道を歩めたのだろうけども。
どちらも中途半端になって破綻。
高校から奨学金を借りざるを得ない家庭の大学進学
高校から奨学金を借りざるを得ない家計の人は、大学進学に慎重になったほうがいいと思います。
リスクが高すぎる。
金持ちが大学進学をすることにデメリットはほとんどありません。
仮に損しても痛くもかゆくもない。
だから、金持ちはメリットだけを見て大学進学を推奨するけど、
貧困な人にとっては最悪、このように一族郎党が損失を被ってしまう。
リスクの面がかなり大きいです。
また、大学時代がバイトに占領されてしまうのがかなり痛いです。
このケースでは奨学金以外にも実家のためにカードローンなどに
頼らざるを得ない時点でかなり厳しいのですが。
奨学金の返済について
親に財産があり、なおかつ返せないときに親が代替して返済することが困難な人は
機関保障にしておくことをお勧めします。(参考)
手数料は結構かかるけども。
奨学金の返済は卒業後の10月から始まります。
これを忘れる人も多いかもしれません。
大学側も「最初の引き落としがしっかり引き落とされているか」確かめるようにお知らせを出しています。(参考)
最初の引き落としができず延滞となり、なかなか抜け出せない人が問題になっているようです。
奨学金を借りる際に注意すべきこと
少なくともどのくらいの額を毎月返済しなければならないかをシュミレーションしておくことをお勧めします。
それをしておくことで、

この条件では無理、キツイ、やめとこう。
などということもわかるでしょう。
それをせずに返済する段できついということが分かっても手遅れだし。
このケースでは、田舎に残るという道を選んだ段階で厳しかったと思います。
女性の場合、30歳で出産と仮定すると、元を取れない人も特に地方ではかなり多いです。
半数程度が出産後、正社員を続けられないのが現実です。
浪人について
「浪人して予備校に通うのも難しい。どうするか迷った」
と書かれていますが、
今の世の中予備校に通う必要性はないと思います。
惜しくも落ちた、のであればなおさら。
描写されている感じでは予備校に通うのですら下宿が必要な可能性が高そう。
参考書だけで充分勉強できると思います。
筆者は授業よりも参考書のほうが好きでした。
このケースの方が高校生だった時代にはなかったけれど、
動画講義も月1000円程度で受けられる時代です。
筆者の時代は月15000円程度の今でいうCS放送の衛星授業+録画用テープ
の費用が掛かっていたことを考えると、だいぶ安くなりました。
奥さん、約15年前の10分の1以下ですよ!
まとめ
自分が持っている能力や、望むライフスタイルを考えずに
盲目的に大学に進学するのはやめましょう。
大学進学はどんな状況でも高収入になるような万能薬ではないのだから。
大学に行ったメリットよりデメリットが大きい
とならないためにも。
>月の手取りは10万円台前半から後半(土木作業員)
>月の手取りは15万円ほど(ベンチャー)
は地方にとってはリアリティのある額です。特別低いわけではない。