今回は
高卒で大手企業に就職できそうな学内成績をとっています。
大企業に高卒就職と、大学進学、どちらがよいですか?
というテーマについて書きたいと思います。
ここで行ける大学は偏差値50程度の中堅大学とします。
給料が同じなら福利厚生面で高卒大手企業が有利
という結論になります。
※高卒公務員もほぼ同じでしょう。
大手企業は、健康保険と福利厚生面で有利
ガチで有名な企業の場合、福利厚生でかなり有利。
特に健康保険は有名企業の場合、厚遇されているようです。
大企業従業員が入る独自の健康保険組合のほうが条件が良い。
それに入れるのはかなりのアドバンテージ。
※ただし、大企業=独自健保組合を持っている とは限りません。
そこは事前にリサーチしておいたほうが良いでしょう。
詳しくはこちらのサイト様に載ってます
このため、
「給料が同じなら大企業に就職したほうがお得」
といえます。
統計的には、大卒中企業と高卒大企業は給料にあまり差がないので。
大卒から大企業に入るのは狭き門、基本的には文系の場合難関大学卒業者向けの進路なので考えなくていいと思います。
日東駒専ですら、大企業に行けるのは1割。それも理系と一般職と体育会系枠を含んだ値なので、総合職だともっと少ない。
転職なしの高卒の平均賃金は、転職ありの大卒と大差がない
実は、転職なしの高卒の平均賃金は、転職ありの大卒の平均賃金と
男性で1000万
女性で2000万
しか差がありません(参考)
大学進学費用が文理平均で1000万くらい
(受験対策費や受験にかかったお金、就活費、奨学金の利子などを含む)
するとすれば、差がないと言ってしまっていいでしょう。
転職せずに済むような好条件の仕事に就職することが学歴と同程度の重要性をもつということ。
転職をせずに済むような大企業を引けてしまえば大卒とそん色なく稼げるといえます。
さすがに大手に大卒枠で入ってきた人には勝てないですが。
(彼らは大卒上位1割に入るエリートと考えて差し支えないです)
また、大手は年額10万円健康保険が安くなるとすると、
10万円×40年=400万円 安くなります。
これで差額は600万円。大学に行くには文系でも600万円はかかると思われます。
なので、「ほぼ収入面で差がない」という結論になります。
それに額面収入が高いと税金もその分高くなる。
年収300万円の人が年収500万円より200万円多く稼げているわけではないということ。
(双方ともサラリーマンだとすると、約150万円の差しかない)
進路転換について
高卒大企業を目指していて、希望がかなわなかった場合、
大学進学への変更は可能です。
高卒就職なら仕事があわず辞めても、大学進学への切り替えすらできる。
逆はできません。
後で高卒大手がよかったーと思っても遅いです。
筆者は高卒で大手に入った人たちと短期間一緒に働いていましたが、
並みの大卒より好待遇のようです。
安定している大手企業であれば、出世は難しいものの基本的に大卒の中央値は上回る可能性が高いです。
高卒大企業のメリット、デメリット
出世をそんなに望まず、そこそこの待遇で働きたいという場合にはかなり優良な進路といえます。
一番怖いのはリストラないしは何らかの事情で年をとってから辞めざるを得なくなった時です。
高卒新卒で大企業に入社した場合と同レベルの待遇をくれる企業は少ない。
大卒で大企業をリストラされた場合より痛いのは事実です。
公務員はリストラされないので、そのリスクも少ないです。
ただ、一番避けたいのは
「大卒なのに高卒待遇で現業職」
ですが(Fラン大学にありがち)
それに比べればまだいいと思います。
まとめ
進路を考えるときには、
賃金だけではなく福利厚生にも目を向けるほうが良いでしょう。
高卒=賃金が低い、大卒=賃金が高い
とは限らないので、注意が必要です。
もちろん、エリートになれさえすれば大卒のほうが高いですが、一握りです。
大手企業には入れても、出世コースから外れる東大卒も珍しくないようです。大卒でも出世は狭き門。
日本では大手企業(または公務員)に務めている人のほうが
賃金、福利厚生、保証、健康保険などにおいて有利
という社会人の声もSNSでたまに見かけます。
大手企業中心に国の経済が回っているので、その面に関しては否めないと思います。