進学

「意図」を知ることー学歴フィルターを題材にして考える

今回は「意図」について取り上げたいと思います。
相手が、どういう意図をもって行動しているかを考えるのは、
大卒サラリーマンをやるのならまず考えたいところです。
企業は、何らかの意図を持って行動しています。
最もわかりやすいのは「利潤」
企業は利益を上げることを目的に活動しています。
その理由は、儲からない企業は維持できず、
つぶれるしかないからです。
ただ、利益ほしい!を表に出しまくると印象が悪いので、
ダイレクトに表現はしないです。
客や世間からのイメージもまた、企業にとっては大切だからです。

新しく導入される「共通テスト」の現代文で
文章から意図を読み取る問題が出題される…かもしれないそうです。
今後の社会では、さらに相手の意図を読む能力が求められていくということなのでしょうね。

今回は「学歴フィルター」を例に、企業の意図が何であるか見ていきます。

相手の意図をくみ取ることの重要性

社会を渡っていくためには、相手の意図をくみ取ることが重要です。

相手の立場になって、相手がなぜそういう発言や行動をしているのか考える

ということです。

よく言われることは、

この投資はもうかるよ!

と言われたとき、素直に

儲かるんだー!投資しよ♪

と思ってはいけません。
勧めてくる相手には意図があります。

この男性の意図は、「投資を紹介して紹介料で儲ける」ことでしょう。

儲かるのであれば、自分でやればいいです。人に勧める必要はありません。
むしろライバルが多くなるのでマイナスです。

特に不動産投資は投資する側のリスクが高いです。
株なら、投資した分の損で済みますが、
不動産は、「負の遺産」になることもあります。
その分紹介する側の料率はいいのですが。

例:トラブル続出の「サブリース契約」って何?恐ろしい契約の落とし穴を解説

仮想通貨も数年前のバブル時には紹介している人が多かったです。
売る側、紹介する側の利潤が高いから、紹介しているのです。
ただ、バブルがはじけて損をする人も続出しました

例:学歴フィルターはなぜもうけられるか

例として、学歴フィルターを設ける企業の意図について考えていきます。
企業が学歴フィルターを設けてるか否かがよく議論になります。
なぜ企業側がそうしているか、それには理由があるでしょう。
ここでは、その理由について考察していきたいと思います。

まったく学歴フィルターや学歴での扱いの差がないということは考えにくいです。
ないのであれば、(情報を持っている)富裕層の親は受験勉強などさせずに、
別のことを身に着けさせるだろうからです。
現実はそうなっておらず、
中学受験(=大学受験が最終目標)が現在でも盛んにおこなわれています。
それが、答えのような気がします。

尚、学歴フィルターは設けないが、学歴を採用の決め手にするケースもあります。
(当落線上に並んだ場合、難関大学生を採用するなど)

大量の応募をさばききれないから

これが一番大きな理由だと思います。
人気の大企業には、何千人もの応募が来ます。
1人1人面接していたらキリがありません。
コスパが悪すぎます。
会社は、人を採用するためにあるわけではなく、
事業を行い、利益を求めるためにあります。
そのため、人事に割くことができる予算や人員には限りがあります。

だから、一定の能力を持った人だけを次に通すために、学歴フィルターを使います。

企業は利潤を上げるために存在していて、
勉強ができない人を救うために存在してるわけではありません。

ただ、高学歴なら誰でも大企業に受かるわけではないです。
2次選考~最終選考までで、会社としてほしい人材を高学歴の中から選んでいきます。

ただし、これも利潤と同様、公言すると叩かれるので、
陰でやってることも多いです。

大卒としての能力が足りない人をカットしたいから

企業が「大卒」に限定して採用する理由は、
能力が高い人が欲しいからです。
大学は選ばなければ誰でも入れる世の中になりました。
「大卒」でも勉強ができない人が大量にいるということです。
そんなことは企業側もわかりきっているでしょう。

誰でも入れる大学には有能な人の絶対数が少ないです。
有名大学では、すべての人ではないですが、有能な比率は高い。

なら後者をメインに採用したほうが、求人が大量に来るなら効率がいい。
全入大学から通るなら、書類の時点で差別化できる何かが必要です。
(企業が求める人材によって違うけど、TOEIC950点、海外とのパイプ、スポーツ、制作物etc)

尚、この目的には、学歴フィルターではなく学科試験(SPIなど)を使う場合もあります。

逆に学歴フィルターを設けない場合の意図

学歴フィルターを設けない場合の意図はこんな感じです。
このほかには、
大学が取引先だから(銀行など)
などの理由もあります。
この場合は学校ごとに枠が決まっている感じになるかな。

人手不足で能力はそれほど問わず人がほしい

中小企業など。
それなら大卒に限る必要がないので高卒職も多いです。
ブラック企業の場合、世情に疎い低偏差値大学生を使いつぶす目的で雇う場合も。

配属が学歴別に違うケース(ソルジャー)

難関大学卒業者とその他の大学の卒業者で配属が違うケースです。
当然、出世街道に乗りやすいのは前者。
後者にはきつい仕事が任されるケースも多く、それを俗に「ソルジャー枠」といいます。

有名企業にも、いやな仕事、きつい仕事もあります。
難関大学の卒業生にきついことをやらせると、後輩から人気がなくなるリスクがあります。
(人気企業は別)
難関大学には有能な人が多いのでそこから採用できなくなったり、
有能な人をきついところに配属して、離職されるのを避けたい。
でも、きつい仕事をやる人は必要。
だから、無名大学出身者をそういった部署に配属するということ。

尚「ソルジャー枠なんてない」、という声もありますが、
普通に考えれば希少価値が低い低学歴者に
相対的に人気がない汚れ仕事を回したほうが合理的でしょう。
数少ない優秀な高学歴者は取り合いになるので、選ばれる企業になるためにはいい仕事を用意せざるを得ない(それでも長時間労働は多いけど)

ただ、そのきつさに耐えれればのし上がれる可能性は一応ある。

まとめ

相手は何を求めているか、何をしたいか

読むことが社会では求められます。
これができない人が「思考停止」「情弱」の一種になってしまうとも言えます。

大切なスキルなので、相手の立場に立って考える癖をつけておくことをお勧めします。
(ただ、行き過ぎると偽科学や陰〇論・・・になりかねない怖さもあるので適度に)

だます側はこちらの欲望や弱点を巧妙についてきます。
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そんなに簡単に稼げないからこそ、稼げるというワードについていく人が多い。ということを書いた記事が下記なので興味のある方は読んでみてください。