現実的には、人間には生まれ持った能力の差があります。
努力で何とかカバーできる範囲のものもありますが、
残念ながらそうでないもののほうが多いのが現状です。
できないことは仕事にしないほうがいいです。
大卒の先の進路ができないことであった場合、素直に非大卒の道を選ぶことをお勧めします。
みんなが行っているからという理由で行っても、その先にはみんなと同じ待遇の職はありません。
今回は、最近は能力がないことを指摘してくれる人が減ったこと。
能力がないとわかれば早いうちにそれに見合った道を歩んだほうが有利なこと
について書きたいと思います。
才能×努力
人間の能力は基本的には
才能と努力の掛け算だと思います。
いくら才能があっても努力しなければだめだし、
いくら努力しても才能がなければ実を結ぶ確率は低い。
才能がある人が良く、
「自分には才能があるわけじゃなくて努力しただけ」
という発言をすることがありますが
基本的にはこういったケースの場合、両方を兼ね備えていることが多いです。
例えば空間認識能力は先天的に決まっていて、努力で伸ばすことは無理と聞いたことがある。
空間認識能力が壊滅的だとスポーツ(一部除く)や絵などを極めることは厳しくなるでしょう。
…ただ、「才能がどこにあるか」すぐに見つかるわけではないですが。
能力がないことは意外と指摘されづらい
「あなたには××の能力がない」
と言ってくれる人は実は少ないです。
昔ならいましたが、今は面と向かって欠点を言いづらくなった。
ハラスメントだ、と言われても面倒くさいので。
言ってくれるのは、スポーツや文化活動、職人的世界くらいでしょう。
結果、能力がない人はそれに気が付かないまま静かに置いてけぼりを食らう。
就活で採用されないなどの形で。
もちろん理由は知らされないので、原因を知らず落選し続ける。
最近は、学生などのお金を払う立場であれば能力が低くてもなれるようになりました。
もちろん選択肢は限られるけど。
そのことが、現実と向き合うことを遅らせる原因となっています。
学校の教師ですら、高卒ですら就職できないような能力の低い生徒を大学に押し込み、
「問題の先送り」をさせたがる傾向にあるのが現状です。
就職能力がないのに借金まで背負うという最悪の事態になることもあります。
大学は最たるものですが、能力が低いことに気が付かせず、
希望を持たせたほうが有利な業界があって…
地頭や才能の壁
頑張ればだれでも目標を達成できる ということはない、のが現実です。
たとえば、何浪しても、いくらがんばっても、能力的に医学部に届かない人が大勢いるのが現状。
MARCH以上あたりから「地頭の壁」があるように筆者は思っています。
上位校は単純な暗記だけでは対応できず、発想力や応用力を求めてくる。
1浪でダメだったらあきらめたほうがいいといわれるのはこれが理由です。
勉強ができない中学生がいた。
担任教師らが検査を受けるよう勧めたが、親御さんはそれを無視した。
普通の子供と同じ進路を歩むように望み底辺校に進学するもついていけずに崩壊
勉強ができないのに大学へ行くというのもこれに近い結末になりかねないです。
程度の差こそあれ、能力に見合わない道を進んでしまうと大変です。
「普通の道」を歩んだからと言って、「普通の能力」が身につくわけではないからです。
できること・できないことの種類
物事や仕事(に必要とされる能力)には、
・努力をすればできること
・相当な努力をすればできるようになること
・できないこと
の4種類があります。
このうち、後者2つを職業にするのは基本的に推奨しません。
できないことを仕事にするのは、負担がかなり大きい。
最悪、クビになってしまうこともあります。
背伸びをして無理にできないことを仕事にしても
どこかしらの段階でこけるだけです。
相当な努力をすればできるようになることを職業にするのもやめたほうがいいでしょう。
20代のうちはついて行けたとしても、体力や気力がなくなる30代以降に続けることが厳しいからです。
60歳になるまでフルスロットルでかっ飛ばすのは無理。どこかでがたが来る。
・一度努力をすれば軽い負担で維持できるもの
・誰もが相当な努力をしなければならないもの
(トップアスリートなど。レア中のレアだし、30代くらいになったときに別の道を歩むことを前提としてるから…)
は例外といえるでしょう。
「できないこと」の例
以下の例はいくら努力しても結果が出ない、または崩壊する可能性が極めて高いと思います。
冒頭にあげた関連記事にもそういったケースを取り上げているので参考までに。
20歳から五輪メダリストを目指す!
→現実的に無理
小学校から勉強ができなかった人が勉強の世界(大卒職)に行く
→基本的には頭が悪すぎてついていけない
耳が悪い人が電話応対の仕事に就く
→現実問題聞き取れない
力がない人・体力がない人が肉体労働に就く
→体壊すだけ
能力が低いなら素直に高卒推奨
大卒職は、マルチタスク、ある程度の頭脳、リーダーシップ、チームワーク
などを求めてきます。
給料が高いのはそれらに対する対価という面も。
なので、そういったものに自信がないのであれば素直に高卒などの非大卒で就職したほうが良いと思います。
大卒でも全員が給料の高い職に就けるわけではなく、必要とされる能力がない人は大卒職に就きにくいのが現状です。
高卒職やフリーターになるという意味で。
まとめ
誰も言ってくれないからこそ、早めに自分の能力が高いか低いかについては気が付いておいたほうがいいです。
早く行動することによって少しでも優位な道を歩むことも可能でしょう。
敗戦処理をするなら早めが鉄則。現実から目を背けていてもよいことはありません。
そうすれば無駄な傷を負うこともないので。
方向転換するなら若いうちに、ということです。