学校、予備校の仕事における大人の事情

受験

今回は、学校の先生や予備校教師は雇われて仕事としてやってているので
それによって言動に制限があるという話。

彼らはそれで食べていくために働いています。
仕事だからこそ、やらないこと、できないことがあります。
本人の信念がどうであるかは関係ありません。
仕事場で好き放題やれるわけではないから。

お金を得るためにやっていることもあるし、
組織の論理に反せないこともある。
いわゆる大人の事情というやつです。

だから真に受けてはいけない部分ある。
社会でも同じなので、今知っておく価値はあります。

皆さんも社会に出たら同じような立場に立つから。

今回はそれを予備校、学校を中心にみていきます。

予備校は「講座をとってもらって金を儲けるため」に運営されている

予備校は、生徒の成績を上げる目的で運営されているわけではありません。

真の目的は「講座をとってもらってお金を得ること」です。
大手ほどそこに力を入れないと生き残れません。

民間企業はお金を稼げなければ潰れるので、仕方がないです。

もちろんいい加減にやってたら客から選ばれないので、
合格実績を上げてそれを宣伝材料にすることは必須になってきます。

なので、優秀な人を特待生でとって実績を稼ぐ場合もあるのだけど。

だから、予備校が

講座をいっぱいとれば合格に近づきますよ

という趣旨のことを言った場合、

講座をとってもらえばお金稼げるからね…合格とか関係なしにとってもらったらうちとしてはそれで万々歳。。。

という本意があったりするのです。

教育内容を充実させることよりも、
「先生の言うとおりに授業を取っていれば、成績が上がると思わせる」
ほうがはるかに重要です。

だから、どう考えても無理な生徒であっても、
「うちに来れば大丈夫!」
と言うこともあります。
本当は絶望的なのに。

逆にある程度人気な個人塾の場合。
リソースが限られているため、そういう生徒の相手をしている暇がない。
だから、事実を伝えて断る。
塾長にとってはきつい労働になりがちだけど、理想の教育方針を追っかけることもできる。
そういったところで大手と差別化できるともいえる。

大きな団体になればなるほどそうはいかなくなってくる。
マニュアル化するしかないし、図体のでかい組織を支えるには安定してお金を稼ぐ必要がある。
その代わりデータが豊富に集まっているというメリットは大きいのだけど。
もちろん、全く効果がないわけではないけど、受け身でいて受かるほど甘くない。

一番の目的は金もうけだと思っておいたほうがいい。
金のためにたくさんの講座を勧めるというのはよくあることです。

成績の悪い人は大手であるほどカモにされる可能性が上がります。
予備校は成績のいいひとのほうが大切にされるのが実情。

もちろん、個々の予備校によって金重視なのか、利益が多少圧縮してでも生徒のためになることをするのかなどの方針は異なりますが。

じゃあなぜ大手予備校が売れているのかというと、
*既定路線としての地位を得ている
*代替案にもデメリットがある(じゃあ仕方なくとなる)
*マーケティングがうまい
という点だと思われます。
前2点については、
高校(全日制)は受験の邪魔をしてくることがあるのに、ほとんどの人が行くというのとほぼ同じ論理といって良い。
高卒認定とって、家庭教師つけて独学したほうが効率いいけど、大半の人は高校を選ぶでしょう。

学校の教師は「平穏無事に学校の日々の生活を回すこと」が仕事

学校の教師は
公立の場合予備校の教師と違い金儲けを仕事にはしていません。
(私立なら受験者を集めるとお金になるのでそういう意味では金儲けの部分もある)

じゃあ何が仕事か。
平穏無事に日々のルーティーンを回すことです。

教師がいじめを隠ぺいする案件がよくありますよね。
いじめが起こったとなると対応が面倒くさいし上からどつかれる。
だったら見て見ぬふりをしようとなる。
重大なことになってマスコミに叩かれるケースもあるけど1パーセント以下でしょう。
99.9%は(教員の目線から見て)なんとかなるわけで。
ただ、生徒はたまったもんじゃないけど。

特に公立は成績を上げることよりも、無難に日々を過ごすほうが教師にとって大事。
合格のための最短ルートを歩めるような仕様にはなっていない。

教師も仕事でやってるわけで。

個々の最適化を目指すよりも、みんなに同じことをやらせたほうがいい。
そのほうが効率的で楽で上からもどやされないからね。

そこから外れると教員世界で最悪村八分みたいになりかねないし。
「余計なことをするな」といって。

教員が大学進学を目指させたがる傾向にあるのも、
「教員にとってそれがあらゆる意味で一番楽」だからです。

就職は教員に負担がかかって面倒くさい。
ならどっかの低レベル校に放り込んだほうが圧倒的に楽。
なので、どう考えても卒業後の就職や奨学金返済がきついような生徒にもそれを勧める。
予備校の例と同じですね。

生徒のことを真に考えて言っているとは限らない。

筆者の体感としては、予備校以上に大人の事情が色濃く出る世界かもしれない。

学校の時代遅れさは個々の教員の問題ではなく、組織や予算の体制の問題といえます。
個々の教員は組織の中で雇われているだけなので、たとえ先進的なやり方をやりたいと思っていても基本的には限界がある。
特に小中学校はライバルがいないので、改善しようというインセンティブが働きにくい現状があります。客が逃げないから。
関連記事:公立小中学校が時代遅れ、旧態依然なのは破綻しないから

バイトでも職場では企業の意図通りに動く必要がある

禁止でなければ短期間でもいいので、高校生のうちにバイトをすることをお勧めします。
こういったことがわかるから。

たとえば、あなたが家電量販店のアルバイトだとします。

店の方針ではAという商品を売りたい。
でも、あなたはAは微妙で、Bのほうが良い商品だと思っている。

ということがあると思います。

そのとき、あなたはこう言うでしょう。

Aがおすすめですよ♪

そうせざるを得ません。それが会社で働くということです。
その対価にお給料をもらっている。
雇われている以上自分の思想信条を職場で全開にはできない。
会社の意図通りに動くしかない。

対象(この場合は家電)に人生をささげたいと思っている人ばかりではない。
家電に興味がなくても家電量販店でバイトする人はいっぱいいる。

これはバイトに限らず大人の正社員でも同じこと。
ビジネスライクに徹すれば、対象物が嫌いでも基本的になんとかなる(例外はあるが)。

あなたも会社に入れば「セールストーク」や「企業の論理」を重視せざるを得ない時が来ます。
営業はいかにうまく企業の意図を客に飲ますことができるかという仕事
といっても過言ではない。

それは、教員や予備校も同じ。
必ずしも本心を言っているわけではないです。大人の事情で言えないこともある。

高校時代内職をやっていて、効果があると思っている教員がいるとします。
でも、立場上それを学校で言えるはずがない。

でも、塾講師や教育系youtuberならある程度言えるけどね。これが立場の違い。

素直な人の弱点は、予備校や学校の意図に振り回されやすいこと

受験では素直な人が有利。へそが曲がってる人は言うことを聞かないので合格できない。

なんて言説、ありますよね。

しかし筆者はそれは半分あたりで、半分外れだと思っています。

なぜなら、素直な人には

指導者に左右されやすい

という弱点があるから。

受験に強くて本気で伸ばしてくれる指導者に当たれば、素直な人は伸びる。
でも、金もうけ目的の予備校に当たった時には、予備校の言うがままに授業を取り、
それに追われてしまう。
または、自称進学校の意味のない課題に追われて受験に必要な成績は伸びない。
推薦なら狙えるんだろうけどこれでは一般は厳しい。

素直な人を合格させることができる講師は実は優秀。
そうでなければ、講師ともども道をそれて落ちるだけ。

素直な人は会社に入ってからもブラック企業の餌食になりやすいので注意が必要。

まとめ

人の言うことを妄信してしまったり、
何でもかんでも真に受ける癖がある人は直しましょう。
社会に出て騙される原因にもなります。

働いている人の言動には、何らかの意図があると考えておいていい。
学校や予備校の教師も例外ではないだけです。

意図を読むことを意識することを心がけましょう。
そうすれば騙されることも減ります。

予備校も正しく使えば効果があるかもしれません。
でも、同時に彼らの限界も知っておくことも必要です。
予備校を批判したいわけではなく、
雇われ人やビジネスの限界があるということです。

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