残念ながら
大学へ行っても就職が困難で、奨学金を返せなくなる
ことはよくあります。
なお、高校時代から「この条件に当てはまったら就職できないな」
という人は存在します。
人間にはそれぞれ個性があるので、
大学へ行ったからと言ってみんなが同じ結果を出せるのでは無い。
努力してもどうにもならない人も、残念ながら存在するのです。
もちろん運が悪かっただけの人はいます。でも、そういう人だけではないんです。
大卒職は案外厳しい世界であるということは覚えておいて損はありません。
企業は、利益を出すために人を雇用します。
利益を出せなければ、早かれ遅かれ潰れるのでそれは至上命題です。
なので、厳しい言い方をすれば
会社に「価値」を提供できない人はいらない
ということです。学歴関係なく。
なぜ、「大卒職」として需要がない人が大学へ行くと詰むのか
正直、「大卒」としての需要がない人は存在します。
で、こういう人たちが大学へ行くと高率で詰みます。
よく、
大卒だと、職業の選択の幅が広がるよ!
だから大卒がおすすめ☆
とか言っている人がいますが、それは一定以上の水準に達した人の話です。
就職弱者には全く関係がありません。
ニート、引きこもり、フリーター
マスコミで「引きこもり」の特集がたまにありますが、そのうちの半分程度は大卒もしくは大学中退です。
(もう半数は不登校や浪人失敗からの引きこもりが多い)
大卒でも引きこもりはたくさんいます。
引きこもりは珍しい事ではありません。知り合いに数人はいるよね的確率です。
文系の場合、大学へ行っても「手に職」は身につきません。
ほとんどの人は専攻と無関係な就職をします。
要するに、「大卒という箔」を「大卒以上」の条件がある企業は評価しているというだけです。
それ以外には役に立たないと思ったほうがいいです。
専門学校のように資格が取れるわけでもないし。
文系大卒は「大量に生み出してそこから選別する」方式なので、漏れる人が一定数出る仕組みです。
大卒としての需要がない「就職弱者」の特徴
就職弱者には
- 大卒になっても企業に見向きもされない人
- 仮に入社できても続かない人
の2種類がいます。
どちらも大学に行っても(就職面では)「無駄」としか言えません。
(厳しい言い方になりますが、それが現実です。)
なお、「著しく学力が低い」「やる気がない」なども大卒就職は難しいですが、ほぼ「Fラン」で説明がつくので省きます。
コミュニケーション能力に問題がある
文系大卒が就職する場合は、コミュニケーション能力が求められます。
逃げ道はほとんどありません。
大卒で増える選択肢のほとんどはコミュ充用
だと思っておきましょう。
よく言われている、
「文系大卒業者に大半の企業が求める能力がコミュニケーション能力」
という言葉を別の言い方をすればそうなります。
コミュ障の選択肢が広がったりしないのです。
4年間の無駄な時間と金を投資し、何もならなかったというつらい結末になることが多いです。
特に高学歴者は「勉強すれば報われる」と考えているため、報われなかった場合のダメージがかなり大きいです。
なお、コミュ障にはいろいろな種類があり、種類ごとに困難な点は変わってくると思います。
訓練で治るものとそうでないものもある。「コミュ障を改善!」と言っているのは大体前者。
ただ、総合職以外の特殊な業界に行って何とかやってるコミュ障(主に高学歴)もいないことはないです。

この手のタイプは淘汰されにくいのでまだ会社にいるのが現状ですが、性格が悪い人はかなり嫌われます。
それで人に嫌がられているとわからない鈍感な人はなおさら。
社会に出ると、直接注意してくれる人がいなくなるので悪化するばかりです。
自己評価と現実が乖離している&自覚がないタイプは職場でかなり厄介(筆者note)
身体が弱い、体力がない(フルタイム勤務が困難)
体力がなかったり持病だったりで、
フルタイム勤務が困難な人もほぼ需要がありません。
こういった人は就職できたとしても
下手に大学へ行く→働く→さらに悪化させて詰む
というループにはまるリスクが高いです。
大学へ行って金をかけてさらに健康を害するのは意味がないと筆者は考えます。でも本当にそういう人は多いです。
この条件で大卒職で成功した人は、稀な成功例が集まりやすいインターネットですら(新卒の場合)ほとんど聞きません。それだけ難しい道です。
ただし、絵などの才能を生かして自営になったケースを除く。

メンタルが弱い
メンタルが弱い人、既往歴がある人も同様の理由で大卒をお勧めできません。
健康な人ですらメンタルを崩すのが、大卒就職の世界。
もともと病んでる人が行って耐え抜ける世界ではありません。
要領が悪い・仕事が遅い
雇われて働く場合、
時間単位で給料が支払われます。
だから、作業が遅い人は雇われにくくなります。
同じ給料で働いてもらうなら、作業をたくさんしてくれる人のほうがいいから。
なお、クラスで一番運動ができない、レベルの人は厳しいです。
やはりそのレベルになると、要領や作業速度に支障をきたしてくるので。
ミスが多い
ミスが多い人も厳しいです。
仕事でミスを出すということは、損失を出すか、時間を無駄にするかのどっちかです。
企業は利益を出すために人を雇っているので、足を引っ張る人への態度はどうしても厳しくなります。
ゼロにしろってのは難しくても、ある程度人並みにやれないと難しいですね。
問題を先送りするために大学へ行くことはおすすめしない
こういった就職弱者のなかには、
学生時代から問題が露見していた人もかなり多いです。
たとえば、要領が悪すぎて学校の勉強についていけない。
身体が弱くて学校を休みがち
コミュ障で浮いている
などです。
当然、そういう人は高卒就職でも不利になります。
とくに「困難高校」であることなのですが、
そういう人を進路未決者にすることを避けるためにレベルの低い大学等へ進学させることがよくあります。
その場合、教師は「大学へ行ったら就職の幅が広がる」的なことをいうでしょう。
それを真に受けてはいけません。高卒ですら就職先がない人間を、要求水準が上がる大卒で取ってくれる可能性は低い。
(例外はあるけども)
その場しのぎの先送りが出来たら高校側としてはそれでいい。
大学へ行ってから就職できない場合は高校の責任にはならないので。
で、就職活動するころに同じ問題に激突することになる。
「需要がなかった」と。
こうなったら、借金して行っていた場合完全なる「詰み」です。
こういう人の中にはバイトすら無理な人がいるので、
親が肩代わりして返済せざるを得ない+ニート化となったり。
かなりリスクが高い(というか「無謀」というのが近い)ので、このような特徴の方は、大学進学には慎重になるべきと考えます。
じゃあ、どうすればいいの?
上記の特徴に当てはまる人間が大学へ行っても意味がない
じゃあ、どうすればいいの?
となったと思います。これに対する答えは難しいものがあります。
それがわかれば僕は成功しているでしょう。そうじゃないってことです。
いわゆる「敗戦処理」ってやつだから。どの道に行ってもベストは無くて、いかにマシな道を見つけ出すかという感じです。
できるだけ節約して生きるのが最低条件かと思います。
よって、借金して大学に行くというのは悪手といえます。借金でなくても生活費とか例えば投資とかにしたほうがいいでしょう。
これからお金がどんどんかかっていくのですから。
バイトができるならまだよいですが、これらに当てはまる人の場合それすらも厳しいケースがあるのが現実です。
そうなるとひきこもり一直線になりかねません。
だから、現実的には親の財力次第って感じですかね。
高卒で就職して正社員が続いたらラッキーと考えたほうがいいかもしれません。
最悪バイトでも仕事ができてればまだまし。できるだけ貯金はしておきましょう。
余談:「就職弱者」だが成功している人
中には「就職弱者」なのに成功している人もいます。
それは「技能を持ってる人」です。
- イラストなどの作品が需要があってそれを制作して生活
- 高学歴の頭の良さを生かして特殊な業界で活躍
など。余人にかえられない能力を持っていれば、欠点を含めて受け入れてくれる場所がある可能性もなくはないです。
特殊な能力を持っている人を探すのはハードルが高い。
だから、欠点を受容してでも採用、という可能性は十分にある。
それを考えると、大学に進学するのではなく「手に職」を身に着けるというのは最もマシな道だといえます。
それだけでも競争相手が減るから。
ただし、その道の就職がどうなっているのかについてはちゃんと調べましょう。実は需要が無かったり、体力が必要だったりということもありますし。
でも最終的には好きじゃないと厳しいとも思う。
たとえば、プログラミングの専門学校に行くだけではだめで、その中で積極的に学んで作品を作っていったりするタイプじゃないと。